「壁紙DIYをしたい気持ちは山々なのだけど、うまく張れるか不安だな…」
「道具って何をどう使ったらいいの?」
という方は、多くいらっしゃるかと思います。せっかく張り替えるならきれいに仕上げたいですよね。
今回はそんな方のために、基本的な施工道具の使い方と、きれいに仕上げるためのコツをお伝えしたいと思います。
初めて壁紙DIYにチャレンジする方は、是非チェックしてくださいね!
1.撫で刷毛(なではけ)
壁紙を張る際、空気を抜くときに使用します。
真ん中から上下に空気を逃がすように撫でて張ります。撫でる方向は、必ず縦方向に使用してください。
< ここで 注意ポイント! >
横方向に撫でてしまうと、乾いたときに壁紙と壁紙のつなぎ目(ジョイント)に少し隙間ができてしまう可能性があります。
Q. どうして隙間ができてしまうの?
→ A. 壁紙は、水分(糊)を含んだときは伸び、乾いたときは縮むからです。
紙に少し水を垂らすとふやけて伸び、乾いたときはまた縮んで元に戻ろうとしますよね。壁紙も「紙」なので、それと同じ原理が働きます。
横方向に刷毛を撫でてしまうと、壁紙が横方向に伸びた状態で張りついてしまい、時間が経って糊が乾いてくると壁紙が左右方向に縮み、壁紙と壁紙のつなぎ目(ジョイント)部分が開いて隙間が生まれてしまうのです。
2.竹ベラ
余分な壁紙をカットする際、お部屋の角や天井、床に沿ってきちんと切れるように壁紙を「クセ付け」するために使用します。
使用するのは先が尖った方です。
まず、部屋の角(=入隅部分)に合わせて縦方向にクセを付けましょう。
次に、天井と壁面の境の部分の壁紙を折り込んで、横方向にもクセを付けていきます。
この時、いきなり竹べらで強く押さえると壁紙が破れてしまうので、あらかじめ手でしっかりと壁紙を折り込んでクセを付けておき、最後の仕上げで竹ベラを使うようにしましょう。
3.ステンカッターガイド(地ベラ)
4.カッター
いよいよ、壁紙を切る工程で使う道具です。
カッターだけだと壁紙を真っすぐに切れないので、ステンカッターガイド(いわゆる、地ベラ)に沿わせてカットしていきます。
< 壁紙をまっすぐに切るための “ コツ ” >
(1)カッターの刃は毎回折って使用する
壁紙をカットするときは、切れ味が命です。
切れ味が悪く、何度も刃を入れるとまっすぐ切れなかったり、無理に引っ張ったりすると壁紙が千切れてしまう恐れがあります。
※カッターを折る時は、ケガに十分注意してください。
(2)カッターの刃の角度は45°くらいが理想
力が伝わりやすいように、壁面に対して斜め45°を目安に刃を当ててみましょう。
あらかじめサンプルや端材で練習するといいかもしれません。
(3)カッターを壁から離さない
壁紙は切る範囲が広いので、一度にスーっと全てを切ることは出来ません。
そのため、一度、地ベラに沿ってカッターを引いたら、カッターを壁から離さないで、地ベラだけを次の範囲にスライドさせてから、再びカッターを引きます。
こうすることで一度もカッターを壁から離すことなく切ることが出来るので、切れ目がガタガタになったりせずに、キレイにまっすぐ壁紙を切ることができます。
(4)「地ベラ」の持ち方に注意
地ベラは短く角度がついている方が常に室内側を向くように持ちましょう。
< 壁紙と壁紙のつなぎ目(ジョイント)部分は、どうしたらいいの? >
壁紙と壁紙のつなぎ目部分は、「重ね断ち」という、左右の壁紙を少し重ねた上から2枚同時にカットする方法だとキレイに仕上がるのでおすすめです。
しかし、この方法は「壁紙2枚を切りつつ、壁の下地は傷つけないようにする」という絶妙な力加減が必要なので、壁紙DIY初心者には少し難しい工程といえるでしょう。
そんな初めての方には「下敷きテープ」の使用がおすすめです。
「下敷きテープ」は、ビニル製テープの中に糸が入っているので、糸がプチプチと切れる感触と音で壁紙が2枚とも切れているかがわかります。
少し手間ですが、左右2枚の壁紙のうち、下地側になる壁紙に元々付いている薄いビニルテープを剥がし、その部分に代わりに「下敷きテープ」を貼ってから壁紙をカットすると良いでしょう。
また、ここでもやはりカッターの切れ味が重要になってきます。ジョイント部分をカットするときは、必ずカッターの刃を折りましょう。
※詳しい方法は動画でもご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
5.壁紙ローラー
糊が乾いた後に隙間が空かないように、つなぎ目にローラーをかけます。
あまり強く何度もローラーをかけてしまうと、そこの部分だけ壁紙の柄の凹凸が潰れてしまう恐れがあるので、適度な力と回数にとどめておきましょう。
6.スポンジ
濡らしたスポンジで天井や巾木、床などに付いた糊を拭くのに使います。
また、壁紙のつなぎ目部分からはみ出た糊もふき取ってしまいましょう。
糊は濡れていると無色に見えて分かりづらいですが、乾いてくると白く浮き出てくることがあるので、糊の拭き残しがないように気をつけましょう。
特に黒やネイビーなどの濃い色の壁紙は目立ちやすいので注意が必要です。
いかがでしたか?
今回ご紹介した施工道具は全て当店にてご購入いただけます。
便利なセット商品になっているので、ぜひご購入のうえ壁紙DIYにチャレンジしてみてくださいね!
▼壁紙施工道具6点セット
https://shop.lilycolor.co.jp/products/tool_6set
▼下敷きテープ10m
https://shop.lilycolor.co.jp/products/tape_10
また、道具を使った実際の張り方も動画で分かりやすくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
▽【動画解説付き】糊付き壁紙(クロス)の張り方講座
https://shop.lilycolor.co.jp/blogs/how-to/wallpaper-howtodiy