「壁紙DIYをしたい気持ちは山々なのだけど、うまく張れるか不安だな」
「壁紙のDIYの流れは何となくイメージできたけど、道具の使い方に不安がある」
という方もいらっしゃるかと思います。せっかく張り替えるならきれいに仕上げたいですよね。今回はそんな方のために、基本的な施工道具の使い方と、きれいに仕上げるために気を付けていただきたい点をお伝えしたいと思います。ちょっとしたコツで張りやすくなり、かつ完成度が全然違ってきます。施工セットをご購入の方、また壁紙を張るのにまだ自信のない方は要チェックです。
▼その前に流れを知りたい方ははこちらから
壁紙用施工道具紹介
撫で刷毛
壁紙を張る際、空気を抜くときに使用します。真ん中から上下に空気を逃がすように撫でて張ります。撫でる方向は、縦方向に使用してください。
横方向に使うと、乾いたときに繋ぎ目に少し隙間ができてしまう可能性があります。
Q.どうして隙間ができてしまうの?
A.壁紙は、水分を含んだときは伸び、糊が乾いたときは縮むからです。
紙に少し水を垂らすとふやけて伸び、乾いたときはまた縮んで元に戻ろうとしますよね。壁紙も「紙」なので、それと同じ原理が働きます。
といっても伸び縮みは多少なので、大きくサイズが変わるようなことはありません。ただ、少し気になってしまうのが壁紙の繋ぎ目部分、いわゆる「ジョイント」です。
ジョイントを中心にして左右が縮むと、隙間が空いてしまうのは何となくイメージ湧きますよね。
そこに横方向で刷毛を撫でると横方向の力で壁紙を伸ばしてしまい、張った時はつなぎ目が綺麗に仕上がって見えても、時間が経って乾いてくると隙間が目立っている!なんてことになってしまう可能性があります。
竹ベラ
余分な壁紙をカットする際、お部屋の角や天井、床に沿ってきちんと切れるようにくせ付けするために使用します。使用するのは先が尖った方です。適度な力でお部屋の角や天井、床に沿わせてスライドさせてください。
まず、壁面と壁面の境(入隅部)に合わせ縦方向にくせを付けましょう。そのあと、天井と境部分の壁紙を折り込んで横方向にもくせを付けていきます。この時、角部分を強くおさえると破れてしまうので、あらかじめ手でくせを付けておいて、最後の仕上げで竹ベラを使いましょう。
カッター/地ベラ
壁紙を切るために使用します。カッターだけだとまっすぐに切れないので、地ベラに沿わせてカットしていきます。定規とカッターでまっすぐカットしていくのと同じ要領です。
壁紙のカットはいくつか注意しなければならないポイントがあるので、ここで一挙にご紹介します。
■カッターの刃は毎回折って使用する。
壁紙をカットするときは、切れ味が命です。切れ味が悪く何度も刃を入れるとまっすぐ切れなかったり、無理に引っ張ったりするとちぎれてしまう恐れがあります。カッターを折る時は、ケガには十分注意してください。
■カッターの刃の角度は45°くらいが理想
初めて壁紙を切る際、力の入れ具合は難しいですよね。力が伝わりやすい45°を目安に使ってみましょう。あらかじめサンプルや端材で練習するといいかもしれません。
■カッターを壁から離さない。
余分を切る時は地ベラをスライドさせて、カッターは壁から離さないように切ります。また、地ベラは左右の角の形が違います。糊付きの壁紙は破れやすいので、丸くなっている方を進行方向に使うようにしてください。
■ジョイントカットは特に注意が必要。
壁紙を2枚同時にカットする、かつ壁の下地は傷つけないようにする、という力加減が特に難しい箇所です。
初めての方は、下敷きテープの使用をおすすめします。下敷きテープは、ビニル製テープの中に糸が入っているので、壁紙を重ねて切ると、糸がプチプチと切れる感触と音で壁紙が2枚とも切れているかがわかります。
ここでもやはり切れ味が重要になってきます。ジョイントをカットするときは必ずカッターの刃を折りましょう。
ローラー
糊が乾いた後に隙間が空かないように、繋ぎ目にローラーをかけます。
あまり強く何度もローラーをかけてしまうと、そこの部分だけ壁紙の柄の凹凸が潰れてしまう恐れがあるので、適度な力と回数にとどめておきましょう。
スポンジ
濡らしたスポンジで天井や巾木、床などに付いた糊を拭くのに使います。また、繋ぎ目部分からはみ出た糊もふき取ってしまいましょう。糊は濡れていると無色に見えていても、乾いてくると白く浮き出てくることがあります。糊の拭き残しはないようにしましょう。特に濃い色の壁紙は目立ちやすくなるので注意が必要です。
以上、施工道具6点のご紹介でした。6点セットでご準備しておりますので、気になった方は要チェックです!